基本理念・学校経営方針
【 尾呂志学園の基本理念 】
少人数であることを生かした、一人ひとりの子どもに応じた尾呂志の教育
尾呂志の教育の担い手は、学校・家庭・地域の子どもを取り巻くすべての人々
子 ど も た ち が
緑 豊 か な 、こ の 尾 呂 志 の 地 で
自 然 や 地 域 社 会 と 直 接 的 に ふ れ あ い
様 々 な 関 わ り の な か で
生 き て い る 自 分 を 見 つ め
成 長 し て い く こ と を 願 う
1.地域とともにある学校
学校・保護者・地域が一体となり、子どもを中心に据えた学校運営を行う中で、地域の人々との出会いを大切にし、たくさんの気づきや発見をすることで、豊かな生き方を学ぶことのできる教育を推進する。
2.一人ひとりを大切にする教育
9年間のつながりのある少人数教育を通して、一人ひとりの個性を大切にし、地域の特性を生かした教育を推進する。
3.自然環境を大切にする教育
様々な体験活動等を通して自然を大切にする心を育て、環境を守るために行動
できる子どもの育成をめざす。
4.人権を大切にする教育
差別やいじめを許さず、互いを認め尊重し合う態度と実践力を持った子どもを育成する。
5.地域の活性化に寄与する活動と施設開放
住民が集い、学べる場として施設設備を開放すると共に、学校が地域コミュニティーの核としての役割を担う
【 学校経営方針 】
◎学校教育目標
「自ら学び、自ら考え、自ら実践できる子どもの育成」
○めざす学校像
一人ひとりが生き生きと楽しく活動する学校
~すべての児童生徒が大切にされる学校~
○めざす子ども像(努力目標)
1.生き生きと自ら学ぶ子
・授業の充実 ・基礎学力の定着 ・創意工夫ある活動の推進
【具体的目標】 ① 学習に興味や関心を持ち、主体的・対話的に学ぶことのできる授業づくりに取り組む。 ② 全国学力・学習状況調査等を活用して、学力の実態・到達度を把握し授業改善に取り組む。 ③ ドリル学習や家庭学習等に積極的に取り組み、基礎・基本の定着を図る。 ④ 読書活動を推進するとともに、すべての教育活動を通して言語活動の充実に取り組む。 ⑤ 総合的な学習の時間や様々な体験活動を通し、課題を解決する力を養う。 |
2.心身ともにたくましく生きる子
・基本的生活習慣の確立 ・基礎体力、運動能力の育成
【具体的目標】 ① きまりや約束事を守り、規則正しい生活を送ることができる力を育てる。 ② 場面に応じて「ありがとう」や「ごめんなさい」の言葉を伝えることができ、元気よく挨拶を交わすことができる態度を育てる。 ③ 体を動かす楽しさを味わい、基礎体力や運動能力の向上を図る。 |
3.自分を大切にし、他者を大切にする子
・人権教育の推進 ・子ども理解、実態の把握
【具体的目標】 ① 仲間づくりを通して、友だちを大切にし、相手を思いやった言葉遣いや行動がとれるようにする。 ② 日常での観察や「生活アンケート」の活用等により、児童生徒の実態把握に努める。 ③ 自分の思いを素直に表現でき、相手の思いをしっかり受け止めることができる力を育てる。 |
4.郷土に誇りを持てる子
・体験活動の充実 ・地域、家庭との連携
【具体的目標】 学校運営協議会活動として学校行事や体験活動等を積極的に開催し、学校・家庭・地域が一体となって以下の具体的目標を達成するために取り組む。 ① 体験活動等を通して郷土の自然や文化にふれ、郷土をさらに知ることで郷土愛を深めていく。 ② 地域の人々との交流を通してその思いを知り、未来の地域の担い手としての意識を醸成する。 ③ 様々な行事や活動等を通して自尊感情や自己有用感を高めていく。
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尾呂志学園のめざす小中連携教育
(9年間のつながりを求めて)
視点1: 児童生徒の連携
=さまざまな教育活動における子どもたちの連携=
尾呂志学園では、児童生徒がさまざまな場面で協働し、お互いに刺激や影響を与え合いながら、それぞれの発達段階に応じた役割を果たすことにより、児童生徒一人ひとりの成長や発達につながる教育活動の推進をめざします。
○ 小学生が中学生と関わりを持つことで…
小学生が中学生と一緒に活動する中で、中学生の創造力や企画力・実践力にふれることでたくさんの刺激を受けます。そのことにより先輩への憧れが芽生え、めざす自分像をイメージすることができ、自分自身の「やる気」へとつなげることができます。「中学生になったら、自分たちも尾呂志学園の伝統を受け継いで活躍したい」という意欲や目的意識を持つことで、子どもたちの小学校生活をより充実させていくことになります。
○ 中学生が小学生と関わりを持つことで…
中学生が小学生と一緒に活動する中で、小学生に対して同じ目線に立ち、相手に合わせた説明やさまざまな工夫をすることの大切さを体感していきます。小学生と一緒に取り組む体験や学習の積み重ねが、日常的に相手の立場に立って物事を考える姿勢や思いやりを育むことになり、人権意識の向上につながります。
尾呂志学園では、このようなねらいを持って、小学生と中学生が関わりを持って活動できる場面や環境を積極的に設定することにより、生徒一人ひとりの成長を育んでいきます。
○ 小中合同の運動会や文化祭などの行事 ○ 米作り体験学習(中学生から小1・2年生への田植え・稲刈り説明会など) ○ 読書タイム(中学生から小学生へ、本の読み聞かせ) など |
視点2: 教員の連携
=学習指導面における教員間の小中連携=
尾呂志学園では、小・中の教員が児童生徒の9年間の成長や発達に直接的に関わり、少人数指導のメリットを活かしながら、一人ひとりの児童生徒の学力の定着と向上につながる系統的な学習指導をめざします。
○ 中学校の教員が小学生を指導することで…
中学校の教員が小学校で専科指導を行い、専門性の高い指導により一人ひとりの児童の理解を深めるとともに、中学校での学習指導へとスムーズにステップアップさせていくことをめざします。また、中学校の教員にとって小学生の発達段階に応じたていねいな指導方法を経験することは大きなメリットになります。
尾呂志学園では、このようなねらいを持って9年間の系統性のある学習指導に取り組みます。
○ 小中全教員による授業研究や校内研修の推進
9年間の系統性のある学習指導を実践するためには、小中全教員がいっしょに授業研究や校内研修を行い、子どもたちの発達段階に応じた9年間のつながりのある教科カリキュラムを理解することが大切です。
小学校の教員が中学校での授業研究に参加し、中学校の学習内容を理解することで小学校の学習内容との系統性を意識することができ、小学校での指導に生かすことができます。また、中学生の学力や学習状況を把握することにより、自分の指導に対する検証も行うことができ、授業改善につなげることもできます。
中学校の教員が小学校の授業研究に参加し、小学校の学習内容や小学生の学力や学習状況を把握することで、中学校の学習にスムーズにつなげることができます。また、小学校でのきめ細やかな指導方法を取り入れるなど、授業改善につなげることもできます。
小中全教員が授業研究や校内研修をいっしょに行うことにより、小中9年間の系統性のある学習指導の実践につなげることができると共に、それぞれの発達段階に応じたさまざまな指導・支援を共通認識のもとで実践できるという大きなメリットを含んでいます。
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